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読み手にならないとよい書き手にはなれない

新学期が始まって(勤務先では、他の大学とちがって、1-3月が春学期)
新しい学生さんとの打ち合わせしました。
今期だけ受け持つ読解(超級)クラス。

普段、どんなもの読むの?
と聞いたら、これがほとんど活字を読まないとのこと。
「え、自分の国の言葉でも?」ときいたら、そうだという。

これって、他のところで教えている日本人学生の場合も大体同じ状況。う~む。
別に、今に始まったことじゃないんだけど。

以前から担当している文章作成のクラスで、どうして、私がいくら
「読み手の立場に立って書くように」といっても、よく伝わらないのかが
わかる。

文章を書いてもらうと、受験で小論文をさせられて
いたので、自分の意見は、それなりのことが書ける。
ただ、自分の意見に、引用で根拠を示すとか、予測できる反論を入れながら
論を進めていくとかっていうことを、どうしてしなければならないのかが
わからない。

それは、一つには、人の書いたものをよまないからですね。

読むっていうのは、ただ情報をそこから取るだけじゃなくて、
書いた人と対話すること。
その経験を積んでいないと、なかなかよい書き手にはなれない。

道は長いなあ。
by superkit | 2008-01-26 13:33 | 研究


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